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ソニー、エンタメ好調で営業益初の1兆円超 PS5は販売目標届かず

 ゲームなどのエンターテインメント事業に力を入れるソニーグループの業績が好調だ。円安も利益を押し上げるが、家庭用ゲーム機「プレイステーション(PS)5」の販売台数は目標を下回る。

 10日に発表した2022年3月期決算(国際会計基準)は、本業のもうけを示す営業利益が前年比25・9%増の1兆2023億円で、2年連続で過去最高だった。エンターテインメント事業で営業利益の半分以上を稼いだ。営業利益が1兆円を超えるのは初めてで、SMBC日興証券によると、国内製造業ではトヨタ自動車に次ぐ2社目だ。

 売上高は同10・3%増の9兆9215億円、純利益は同14・3%減の8821億円だった。

 ソニーグループはエンタメ系のゲーム、音楽、映画のほかに、家電、半導体、金融の計6事業が柱だ。映画子会社傘下のゲーム部門の売却や、映画「スパイダーマン」最新作のヒットも貢献した。音楽事業もネットのストリーミング配信が堅調だった。